FEATURE 173

SEASON’S GREETINGS 2026 Autumn / Winter COLLECTION

FEATURE 173

SEASON’S GREETINGS 2026 Autumn / Winter COLLECTION

もう昔の話ですが、アウトドアカタログに写り込むアウトドアアクティビティーを裏側で支える人たちを見ては、どこかワクワクして、彼らがいったいどういった人で、どのような日常を過ごしているのだろうとよく想像していたものでした。映画にもドラマにも出てこない人たちをフックアップし、リスペクトするその姿勢にも、心打たれていたのだと思います。

DESCENDANTのものづくりは、具体的なものが特にあるわけではなく、あるようでないようなものをイメージして、古いものと新しいものとが混在するような、失われたものを拾い集めるような、そんなクリエイションが主にあります。

2026Autumn&Winterは、時代の移り変わりの、失われたその瞬間を、自分たちなりの解釈でフォーカスしたものになっています。既存のものと新しいものが混ざっていくミクスチャー時代のクロスオーバーがあった90年代の終わりと、2000年代の始まり。

原点と言えるような5ポケットのデニムパンツを作ってみようと思いました。リジットデニムはすごく久しぶりです。ムードは、体の大きなアメリカの人がはいて似合うようなものを、日本人が合うように。大きすぎず、小さすぎず、ノスタルジックでありつつ、いなたさもありつつ、失われたデニム感を求めて。テーパードはなく、ブーツにも合うように。

服は、オックスフォードのトラッカージャケットに、ブラウン単色のネルシャツといった、ベーシックなワークウェアです。海のそばで着れば、カウボーイではなくフィッシャーマンに。同じものでも、季節や着る場所が異なるだけで、まったく別のものに見えるのが面白いですよね。

アメリカントラッドなものをストリートというフィルターでこして、こして、こしていくと、原型がなくなって、何者でもなくなり、ちょうどよくなっていくような気がしています。

西山徹

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