FEATURE 77
SOU FARM PresentsFARM CLUBこのたび、DESCENDANTでもお馴染みのSOU FARM主催のワークショップ「FARM CLUB」が開催されるとのことで、DESCENDANTのクルーも参加して来ました。
DESCENDANT創設当初のメンバーだったSOU FARM代表の柳田さんが農業の道へ進んだのは今から7年前のこと。
有機栽培の盛んな埼玉県比企郡小川町に新天地を求め、農業の師匠のもと修行を積みながら、家族4人で移住し、今では農業を共にする仲間はもとより地域の様々な人々とコミュニティを築き、立派なローカルの一員です。
フワフワの和綿から種を一粒づつ取り出す作業はけっこう地味に疲れます
藍染めの原材料、藍のポット苗を二人で運んでお手伝いプレイ
藍の苗を植えるコツをレクチャーする柳田さん、刈った下草も束ねて布団に
柳田さんが目指し、手探りで始めた農業は、不耕起・無農薬・無肥料といった向き合い方である為、難しさや失敗も多く、リスクも非常に大きい。
だからこそ、自然に寄り添い育てた野菜がとびきり美味しく収穫できたときの歓びは何物にも変え難い。
「農家として独立して約3年、ようやく体制が整ってきました」という言葉通り、柳田家の家業である農業をコンテンツにフィールドワークショップを開催し、その参加者はほんの一部ではあるものの、収穫までのプロセスに関わることで、少しでも自分たちのカラダの一部になるものの成り立ちについて知ってもらうことができています。
薪を燃やし炎を調整するテクニックは圧巻、釜炊き玄米100%の豆ごはん
ニンジンの葉を刻んで入れたミートボール、オムレツ、フキのアーリオオーリオをおかずに
巨大なカブトムシの幼虫もこの土壌に生きる
「僕たちが理想とする農業は、不耕起といって畑を耕すことなく種を播き苗を植えたら、農薬や肥料に頼らず、土壌本来の養分や地下水を吸い上げ、太陽を恵みに野菜が育つ、そういう向き合い方です。
できる限り環境に手を加えず、ありのままの自然を大切にして、その過程で野菜や作物が収穫できればという心算で土と向き合い、自然を破壊してまで収量を上げようとは思いません。
畝(うね)の作り方もなるべく自然に近いよう、特徴の異なる品種同士を一つの畝に並べて、偏った養分摂取により土壌に負荷がかかるのを防いでいます。
あるいは先住株の葉を好む虫の苦手な品種を周りに植えてバリアを張ったり。
今回、相性の良いトマトとインゲン豆の周囲にバジルの苗を植えてもらったのもその一環です」
恵みの大地をできる限りありのまま活かし、
自然が作物を育ててくれる環境を見守り、
その自然の恵みとサイクルに感謝する。
そんな自然と共に生きる柳田さんの名前が「大地」であることは、
それもまた自然なことなのかも知れない。
ハンモックとブランコを吊ったこどもの夢、屋根付きのビジターセンター
高く伸びるトマトと豊かな土壌を作るインゲン豆、その周りにバジルの苗を植える
苗植えの作業にもスッカリ慣れたワークショップ参加者のみなさん
自然のままの土に然(そ)う、終わりの会でも情熱溢れる柳田さん。応援してます!