FEATURE 01 新しい季節を迎えるための 身支度という DESCENDANTの服づくり この春からリリースしてきた春夏コレクションがそうであったように、それぞれのアイテムがその季節にどんな風に着られているかを大事にしながら服を作っています。 夏の暑さは想像以上でしたが、海へ出掛ける日にはこんなシャツといった具合に服を作っては、日々の暮らしの中で答え合わせをしているような感覚です。 一般的に春夏コレクションと言うと、秋冬のそれと比べてボリュームに欠ける分、盛り上がりにも欠けることがあります。 DESCENDANTでは、総柄プリントを施したテキスタイルシャツのようにブランドの軸となるアイコニックなアイテムがあったり、カットソーのバリエーションをコットン100%のものからポリエステル混のコットン天竺まで幅広く展開していることもあり、表現を豊かにしています。 いま展開している秋冬コレクションでも服づくり自体は同じです。 新しい季節を迎えるのに先立って、秋冬の身支度を整えたようなもの。 たとえば、残暑の居座る秋口には裏地のないナイロンジャケットが着易いだろうし、冬の寒さが厳しくなればプリマロフトのアウターが手放せなくなるだろう、と。 日常の生活を反映したモノづくり、それぞれの季節にかなった服でありたいと思っています。 ただ、着心地や素材の機能面にばかり目を向けるのではなく、ブランドにとってのバックグラウンドもおろそかにはできません。 トラッドな様式のモールスキンジャケットやチェスターコートをはじめ、ダメージのデニムや裏毛のスウェットなどオーセンティックなアイテムも混在しています。 自分自身の証となるような大事なものを大切にし続けるーー今季の「Keep Rolling」というスローガンにも通じるDESCENDANTの特徴の一つです。 SHARE DATE 2018.12.18 CREDIT photo & text: Nobukazu Kishi