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ALOHAの精神に インスピレーションを得た 2019年春夏コレクション

DESCENDANTではシーズンを問わず、どこかへ出掛けたり、何かをしているシーンを思い浮かべて、服作りに取り組んでいます。特に春夏コレクションはその傾向が強く、今シーズンも夏を楽しく過ごすための服という意識を持って製作しました。総柄プリントのテキスタイルシャツやショアシリーズのパンツは、そういった服作りから生まれた春夏の定番アイテムです。

2019年春夏コレクションはハワイの伝統文化やアイランドスピリッツにインスピレーションを得たアイテムを展開します。「ALOHA STATE」や「PALAOA」といったキーワードは、それぞれハワイ語に由来しています。ALOHA STATEを直訳すれば「アロハ州」といった意味合いの造語ですが、ALOHAという愛情や感謝の気持ちを表し、あるいはハワイアンのアイデンティティにも通じる言葉によって架空のユートピアをイメージしました。
“PALAOA”はハワイ語で”マッコウクジラ”を意味します。またクジラのツノ、歯を意味することもあり、ハワイの文化ではとても高貴なものとして讃えられます。マッコウクジラの歯を使った“lei niho palaoa”というレイは高く評価され、ハワイでは一番上の階級にいる人のみが着用を許され、着用している人はハワイにとって重要な人であるということを意味します。
これを教えてくれたのはハワイでFITTEDというブランドのデザイナーをしている友達のケオラで、彼自身もネイティブハワイアンの血を引く末裔。ハワイの歴史や文化に造詣が深く、ハワイの遺跡に残る象形文字を組み合わせ、ペトログリフを作ってもらいました。“Ki`i”ペトログリフは古代の物語と教えをもとに組み合わせたものをインスピレーションとしていて、それをガヤベラシャツのポケットに刺繍しています。

またハワイ繋がりで、1971年に設立されたハワイのローカルサーフブランド、TOWN & COUNTRYとのコラボレーションを展開します。サーフブランドでありながら70年代には多くのプロスケーターを支援していた歴史的な背景もあり、当時のサーフボードにプリントされたチェッカーパターンや陰陽のアイコンをアレンジしたシャツ、ショーツ、キャップなどのアイテムを共同製作しました。

それと昨年に引き続き、SCOTT HAWAIIにカラー別注したスリッパーの新色もリリースします。地元で「正装用のサンダル」として親しまれている品質の高さは、ハンドメイドのサンダル作りによって受け継がれています。更に、ハワイのライフセイバーに機材を納入しているDaFiNに別注したフィン(足ひれ)も発売予定で、そうしたビーチグッズを気軽に持ち運べるバックパックも製作しました。砂や水滴が付いたままのスリッパーやフィンをメッシュポケットに収納できる、そんなモノづくりがDESCENDANTらしい春夏コレクションです。

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