FEATURE 115

NICE TO MEET YOU! A New “Hang Out with Mr. Slater” Series

あの人はDESCENDANTをどう着るのか?
2024年アーリーサマーのスタイルサンプルは、はじめましてのBOUTIQUE金子恵治さんとSwell Vintage山本めぐみさんのおふたり。

「DESCENDANTの服って、フォルムや素材感、色使いなど、しっかり今の時代の気分と合っていて、ディレクターの西山徹さんとはバックグラウンドの異なる僕でさえもその格好よさが突き刺さるんです。レディース向けの僕の店でも取り扱えたら、足りない部分を補えるんだろうなって、まさに最近感じていたところなんです」

STYLE01

「最初に選んだストライプのTシャツは、ボーダーの配置や幅、首元の詰まり具合、サイズ感すべてが、まさに今欲しい服の気分にぴったりでした。僕は60〜70年代頃の40インチのLEEのヴィンテージデニムに合わせましたが、女性がこういう古着の合わせ方で着ていてもきっとかわいいでしょうね。BOUTIQUEでは、メンズ古着の小さめのサイズを女性に向けて提案しているのですが、DESCENDANTも女性が着て似合う服だなとよく思うんです」

CUT&SEWN : HORIZONTAL STRIPE SS

STYLE02

「DESCENDANTって、カジュアルでフォルムが大きめではあるものの、品のよい清潔感があるなという印象です。こんなにラフな雰囲気のデニムショーツもそう。ロンドンのヴィンテージのVANSを専門に扱う店で買っていたショップオリジナルのスウェットを合わせてみました。中に着たBROOKS BROTHERSのボタンダウンシャツのようなオーセンティックなものもうまくハマるのもすごいなと。ちなみにこのスタイルは、僕にとって未知のカルチャーへの憧れがテーマです。もうこの年なので逆に堂々と着られます(笑)」

PANTS : ERIK DENIM SHORTS HARD WASH

STYLE03

「このワークシャツも、あまり自分では持っていない雰囲気のものですが、LEVI’Sの501XXとBANANA REPUBLICの懐かしいTシャツで合わせました。後世に残り、人が着続けてくれる服って、変わることなく何十年も根気強く作られたものなのかな、なんて最近考えていて。諦めたり違うことを始めたりせずに、売れようが売れまいが同じものを作り続けるって、簡単にできることじゃないですよね」

SHIRT : SOUS OPEN COLLAR SS SHIRT

「自分とは違う背景を持つDESCENDANTの服をこんなにも楽しく着られるのは、徹さんの存在が大きい気がします。あらゆる経験や人との出会いを経て作られたものだから、何を選んでも間違いがないだろうという安心感がある。人の目にDESCENDANTの服が格好よく映るのは、積み重ねてきた経験の層が随所から滲み出ているからなのかなって思います」

金子 恵治(かねこ・けいじ) 1973年生まれ。EDIFICEでバイヤーを務め、独立後の2015年にL’ECHOPPEをスタート。現在は、同ショップにコンセプターとして携わるほか、様々なブランドやレーベルの立ち上げや監修を行う。2023年には、女性向けの古着を扱うBOUTIQUEを青山でオープンし、自身も店頭に。2024年春夏シーズンには、ウィメンズブランドJ.B.ATTIREを立ち上げたばかり。

「本当に正直なところ、ストリートブランドというイメージの強さから、DESCENDANTは着ないかなと思っていたんです。それこそ原宿のストリートカルチャーが全盛期だった90年代にはもうバリバリOLをしていて、買うものといえばハイブランドのものが多かったんですよね。私自身ストリートという文脈に馴染みはないのですが、最近、中学生の息子の同級生のママがよく着ているのを見て、『えっ、かわいいんだけど!』って思っていたところでした」

STYLE04

「女性の場合、首や腕や足首などの肌が服からどれだけ見えるかのバランスで綺麗な装いができあがると思っているのですが、DESCENDANTの服を実際に着てみると、そのバランスが絶妙ですね。このTシャツも、カジュアルなのに首元の詰まり方や袖の丈感がちょうどいい。ただ、スニーカーを履くと運動会の保護者感が出がちですので、素足が少し見える女性らしい靴とハットを合わせました。ちょっと何か足りない気がして、ニットポロを肩から掛けてみたり」

CUT&SEWN : POSH ORGANIC COTTON SS
KNIT : SPIDER KNIT POLO

STYLE05

「このトラウザーも、サイズ3で大きくはいてもこんなにすっきりとした印象になるのがいいですね。半袖シャツもそうですが、仕立てや素材など基礎的な部分がしっかりしているから、サイズに関わらず着たときに体に馴染んでくれる気がします。結局、そういうシンプルでベーシックな服が、捨てることなく何年もワードローブに残り続けるのだろうなって思います」

SHIRT : PIER OPEN COLLAR SS SHIRT
PANTS : DC-6 ORGANIC COTTON TWILL TROUSERS FADE WASH

STYLE06

「古着を合わせても素敵ですね。私のお店で、古着のストライプシャツをリメイクしたパッチワークパンツを作っているのですが、DESCENDANTのボタンダウンシャツにセットアップのように揃えてみました。トップスとボトムスの黄金比が私の中にあるんですけど、それに合わせてシャツの裾を結んでいます」

SHIRT : KENNEDYʼS OX STRIPE SS SHIRT

「こうしてあらためて話すと、細かいサイズ感やバランスに関して、自分だけのこだわりがあることに気づきますね。思い返してみると、お洒落が好きだった両親の影響なのかもしれません。父がデニムを買いに行くのについていって、サイズを細かく相談しているのを子供ながらに見ていたり、初めてファッションが楽しいと思った渋カジ(特に浅野ゆう子さんのスタイル)も、実は母が似た雰囲気のスタイルを昔からしていたから。スタイルって、知らず知らずのうちに、親から子へ受け継がれているのかもしれないですよね」

山本 めぐみ(やまもと・めぐみ) 2013年よりオンラインストアSwell Vintageをオープン。当初は本革のハンドメイドクラッチバッグを販売していたが、古着のワッペンを縫い付けるためにLAへ買い付けに行くうちに、徐々に古着へとシフトチェンジ。2020年に神宮前にて実店舗をオープンし、全国でポップアップイベントを不定期で行う。ハットがトレードマークで、お持ちの数は50個以上。

おふたりの着こなしはいかがでしたでしょうか?
また次回の「NICE TO MEET YOU !」もお楽しみに。

FEATURE