FEATURE 159

DIRECTOR’S CUT END OF THE YEAR 2025

FEATURE 159

DIRECTOR’S CUT END OF THE YEAR 2025

一年を振り返ると、何をしたのかも覚えていないくらい景色が通りすぎているのは、未来を向いて過ごしているからかもしれません。

つい最近、冬支度をしたと思ったら、もう年末です。何度も経験しているのに、ガラッとムードが変わるこの感覚はいつもながら不思議なものですね。

今年最後のFEATUREということで、それぞれの場所で働くクルーのグループショットで一年を締めくくりたいと思います。

Production Departmentです。
バイク屋やヨット屋のように、ああしたい、こうしたいということを相談できるチームです。ミシンを踏めるし、トワルを組める。スタジオには、ミシンや刺繍機が並び、生地や付属などが保管されていて、思いついたらすぐに作れる、直感を形にできる環境です。頼もしいクルーに支えられています。

毎年恒例の浅草・鷲神社の酉の市で、よし田さんの宝船熊手もちゃんと授かってきました。

Sales Departmentは会話が主となるチームです。
ここのクルーとは、頭の中ではまだまとまっていない事柄を、言葉を交わすことで整理していきます。考えごとや悩みごとがあったとしたら、みんなで共有して話すことでいい方向へと向かわせます。DESCENDANTとして今後やりたいこと、次の一手はここから生まれます。

今日はカヤックの話をしていて、今度乗りに行こうとなりました(笑)。

彼らがDescendant Tokyoのデッキクルーです。
お店は生き物です。どんどん育っていきます。変わるもの、変わらないもの、壁に貼られるもの、剥がされるもの、置かれるもの、取り除かれるもの、店に立つ人、訪れる人……。余白を残す人がつくってくれた箱に、僕らの感性が日々試されます。店の奥座敷DENでは定期的にTHINC PROJECTなどのイベントが行われています。原宿の真ん中からDESCENDANTというブランドを伝えていく場所に彼らは立ってくれています。

無事にこの冬のデリバリーも終了しました。冬は生地も形もさまざまな服が着られるだけでなく、服のことをふだんよりも多く考えるような季節です。たいしたことではないのですが、それが少し楽しかったりするものですよね。

また来年もどうぞよろしくお願いします。

西山徹

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