FEATURE 121

NOWHAWとパジャマを。

はじめてパジャマを作りました。
パジャマブランドのNOWHAWに別注した、その名もNICE DAY PAJAMAです。今回のものづくり、ブランドのことをNOWHAWディレクターの十河幸太郎さんに聞いてみようと思います。
NOWHAWとは? シンプルに言えば、パジャマ好きによるパジャマブランドです。私は、家に帰ってすぐパジャマに着替えるくらい、パジャマでいる時間が長いうえに大好きでして。自分なりのナイスパジャマを作りたいと思い、2013年にブランドをスタートしました。 どんなパジャマを作るのか? 「トップスの身幅、肩幅、アームホールは大きくゆったりとして、くつろぎやすく」「寝返りをうったり、足をあげたり、寝ているときは意外とアクロバティックなので、パンツの股下はマチ仕様にして動きやすく」「生地はすべて天然素材にして、肌触りよく」といった感じで、とにかく寝心地のよさを大事にした作りにしています。そのうえで、パジャマ姿の際の行動に合わせて、寝心地を損なわない範囲でいろいろなデザインやディテールを加えています。

トップスについての細かい話。 意外とパジャマを着ているときって、顔を洗ったり、歯磨きしたり、食器を洗ったりといった水作業が多いなと気づいたので、袖をロールアップしやすいように袖口だけ生地を二重にしています。二重にすることで袖がしっかり折り返せて、洗いものしているときもずるずると下がりづらくなるんです。触り心地や寝心地のよさが損なわれることなく機能的になるように心がけています。NICE DAY PAJAMAではノッチドラペルのジャケット型なのですが、寒いときに首元の開きを調整できるように襟裏に隠しループボタンをつけたり、ポケットは文庫本や新書も入る大きさにしたり、電気を消していても見つけやすいように裾口のネームは蓄光にしています。フィールドテストだと言い訳をつけながら、よく家でゴロゴロしているのですが、そのときの過ごし方から思いついたディテールを散りばめています。

ボトムスの話。 NICE DAY PAJAMAのボトムスは、ワイドなシルエットや深めのポケットも特徴ですが、こだわりの部分は腰回り近くについたミニポケット。私は銭湯に行くのが趣味なのですが、何かと小銭が必要なので小銭専用としてつけたものです。

今回のNICE DAY PAJAMAのポイントは? ジャケットとショーツの組み合わせはNOWHAWの通常のラインにはない、DESCENDANTさんからのアイデアでしたのでとても新鮮でした。DAYという定番モデルのジャケットと、ボートネックのプルオーバーを展開したNICE BOATという過去モデルのショーツを組み合わせています。NICE DAY PAJAMAというネーミングも、2つのモデル名を掛け合わせたもの。生地はこれからの暑い季節に気持ちのいいコットン100%を。職人が染色、天日干しをしているので、手仕事ならではの淡い色合いと自然な風合いが楽しめます。 NICE DAY PAJAMAならではのアレンジ。 パジャマは同色でのセットアップが一般的ですが、今回はなんといっても上下でカラーを変えていることです。NOWHAWでも初めてです。お互いのアイデアを出し合うことで思いもよらないものが生まれるので、あらためて楽しいと感じたセッションでした。あと、普段のNOWHAWのトップスでは目立たないような透明なボタンを使っていますが、今回はDESCENDANT特別仕様のボタンです。ブランドネームもジャケットとショーツどちらにも寝心地に影響しない場所に付けています。

テーマをつけるとしたら? 私の中で、DESCENDANTというブランドは日常をリラックスして過ごせる洋服作りをされている印象があったので、リラックスの究極的なシーンとしての「夏のリゾート」をテーマに考えました。ジャケットにショーツという組み合わせは、まさにですね。実際に旅行などに出かけなくても、これを着てリゾート気分で日常を過ごしてくれたら嬉しいです。 パジャマとしてはもちろん、街着にも? もちろん! パジャマといえど、袖を通す服であることに変わりはないので、着たときに高揚感が感じられる一枚にすることを意識しています。ただ、寝具としての心地よさは絶対ですので、街着として着るのに飽きた頃には、いよいよ寝巻きにしてもらえたらいいなって思っています。

DESCENDANT別注のNICE DAY PAJAMAは、6月27日(木)よりDESCENDANT取り扱いの各店舗にて発売。
なお、KIDSサイズはDescendant Tokyo、Kyoto、Hiroshima店頭の他、公式オンラインストアのみで発売となります。

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