FEATURE 122

ディレクターズ・カット、サマー。

僕らは原宿のショップのフロアのことをデッキ(船の甲板)、そこに立つスタッフをデッキクルーと呼んでいます。今シーズン、デッキでの彼らはベージュのトラウザーにデッキシューズをユニフォームとしているのですが、今日はユニフォームではない彼らをフィーチャーしたディレクターズ・カットをお届けします。

デッキクルーは4人。皆それぞれキャラクターに合った着用があって、ショップがオープンしたこの数ヶ月でさらに個性が出てきたと思います。ファッションだけどファッションではなく、デイリーウェアといっても、ひとつコアなものがあって、そこが好きで集まってくれているので、そのコアの部分がより染み込んでいっているって表現が正しいような気がします。

KONはいつもほんとこんな感じです(笑)。自分でもミシンを踏む彼は、皆とは異なる視点で着用を考えているのかもしれません。

YZRはサーファーということもあり、水まわりのウェアを選んで、上着をワンショルダーにして持ち運んだりしているのにらしさを感じますね。

南アフリカで育ったストアマネージャーのHDSは着用の際のディテールにこだわり、丁寧な着こなしがスタイルのひとつだと思います。

最後にエリアマネジャーのSSGは、服をうまく自分のものにしている感じがします。体格もいいからしっかりと服を見せてくれるし、よく似合う。

僕がいいなと思うのは、自らの個性に寄り添うような着方ができること。つまり、自分が好きなものを大事にしているってことなのかなって思います。

西山徹

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