FEATURE 144

TAKES HANDSの 手づくり、ものづくり。

FEATURE 144

TAKES HANDSの 手づくり、ものづくり。
TAKES HANDSのタケくんにHydro Flaskのアクセサリーとしてストラップや付属するバッグを作ってもらいました。タケくんとは、従兄弟のショーンの紹介で知り合って、マスクや個人的なバッグを作ってもらったのがはじまりです。
TAKE
最初は徹さんがいつも持ち歩けるようなバッグを作らせてもらいましたね。
TET
そうそう、普段の自分の持ち物から何を入れるかを考えて、オーガナイズできるようなバックをね。それからだね。たまに、タケくんが作ったバッグをお土産で持ってきてくれるのが楽しみで。そもそも、どうしてバッグ作りをはじめようと思ったの?

TAKE
趣味でバッグや小物を作っていて、海外の友人たちにプレゼントしていたんです。そのうちに、ハワイのFITTEDのデザイナーのKeolaが声をかけてくれて、一緒にアイテムを作ったのが本格的にスタートするきっかけとなりました。Keolaもショーンが紹介してくれたんですよ。
TET
そっか、たしかにKeolaはいつも使っているもんね。みんなこういったオーガナイザーって好きだよね。でも、立体のものって作るのは難しくないの?
TAKE
パターンから考えるから面白いんですよね。たまに、発泡スチロールを切って、それを型にして、シーチングでピンを刺してってやり方で作ったりもしています。
TET
マテリアルもいつも凝っているもんね。どうやって見つけてくるの?

TAKE
たとえば、古着のジャケットや軍物のリフレクター生地を解体して、それらを生地にしたりしています。この前は、昔から通う渋谷の生地屋さんでスイスのショーラー社が作るケブラー繊維を使った生地を偶然見つけました(笑)。今回一緒に作らせてもらったのは、使われなくなったヨットのセイルを集めて、それを生地にしましたもんね。使われる生地の場所によってはスタンプが押されていたりしますから、それぞれが一点ものみたいなものです。

TET
専門職用のバッグメーカーのものとか好き。それ用にできているから。然るべきものを収める、一見限られた用途のように思うけど。
TAKE
無線機の決まった型番用のバッグとかですね。
TET
GPS入れるバッグとかも。今は携帯ひとつだけど、昔はいろんなガジェットがあって、それ用のバッグがあった。

TAKE
日本は装備に関してマニアが多いですよね。特殊部隊の装備とか。アメリカでは逆にないですよね。
TET
バッグは収納が用途でもあるから、何用でどこに何を入れるとかって大事だよね。
タケくんの作るバッグはそういう用途やパーツ、付属が熟されてて、さすがのセンスというか、よく知っているよなって思うんですよね。
TAKE
パーツなどはよく海外のものも見ていますが、日本のYKKもやっぱりいいんですよね。カタログ見ていると、絵と寸法しか書かれていないから、これはどうやって使うんだろう? ってものが多い。とりあえず、使い方を想像して、実際に作っているときに、こうやって使うといいかもって考えたりします。

TET
探究心がすごいなあ。パーツを仕入れて、試して、作る。
TAKE
製品にして売るときにはマニュアルにしないとですしね。
TET
そういったマニュアルのデザインもいいよね。ワクワクする。作ったものをもっとフィールドでテストしてみたくない?
TAKE
ぜひやってみたいですね。
TET
今回一緒に作ったものも、フル装備にするとこんな感じ。ハワイのロコの女の子たちが大きな水筒にキーホルダーとかめちゃくちゃ付けて個性的にデコレーションしているの。それが今回のイメージソース。Hydro Flaskのボトルに既製品のゴムをはめて、それにストラップをつける。いろんなポーチやケースも足すことができるように。ストラップをかければハンズフリーで持てる。

TAKE
夏をテーマに、リップバームや小銭が入るケースや、ホテルのカードキーなどを入れられるカードケース。Hydro Flaskのボトルに抱きつくようにつけることができるポーチには、こまごましたものを一式入れられるように。
TET
ストラップのウーブンもいい感じだね。ファスナー、引き手、Dカンとか、当たり前の付属類をどう選ぶかでブランドの個性が出る。だから、タケくんみたいに、たくさん見てないとそれができない。しかも、これ全部手づくりですからね。素晴らしいです! まあ、ということで、やはりマニアでしたね、タケくんは(笑)。

西山徹
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