FEATURE 151
SEASON’S GREETINGS 2025 Autumn / Winter COLLECTIONFEATURE 151
SEASON’S GREETINGS 2025 Autumn / Winter COLLECTIONまだまだ暑さが残る日がつづきそうですが、朝晩は少し過ごしやすくなってきましたね。
今回は、DESCENDANT KYOTOから、2025 Autumn & Winterコレクションのはじまりをお届けいたします。
DESCENDANTをはじめてから10年以上が経ちました。シーズンごとに新しいものがつくられていきますが、日々過ごすのに必要なものを、必要そうな分だけご用意しています。新しい服だけを着る必要なんてなくて、これまでに着てきたものを着て、足りなかったものや着てみたいと感じたものを揃えて、自分なりに合わせてもらえたら、それで十分なのかもしれません。蓄積されていくというか、一年一年それが積み重なっていくようなイメージです。
僕たちのつくるものには、ある時代のカルチャーの匂いがするのだと思います。それは、好きだったものを身の回りのものにのせて、今の時代に連れてきているから。好きなものはたいして変わりませんが、影響を受けるものは都度移ろうものです。人とのコミュニケーションからそれは生まれ、吸収され、考え方も変わっていきます。面白がれるほどに、ものづくりともシンクロします。
この秋は、Post O’Alls(ポストオーバーオールズ)と一緒にものづくりも行いました。1992年にニューヨークのマンハッタンで大淵毅さんが創業したブランドです。戦前のアメリカン・ワークウェアをベースに、時代時代のムードが交錯する世界観を持っていて、僕らも好きなワークウェアをそんなブランドと一緒につくれたら、刺激的で新しいものが生まれると思い、シャツジャケット、ワークトラウザーズ、エンジニアキャップをお願いしました。
京都はたまに訪れています。先日東京で見つけたクジラが描かれた扇子もたまたま京都が本店のもので、DESCENDANT KYOTOともご近所でした。京都にはじめて訪れたのはたしか中学2年生の頃で、当時大阪に住んでいた叔母たちと一緒に街をまわった思い出があります。20代の頃はイベントで行くことが多くなりましたが、夜のことしか記憶にはありません。今のように年齢を重ねて訪ねると、それまでにはなかった京都という土地の価値観が広がるように感じています。
西山徹