FEATURE 20

自分で見つける好きなこと

DESCENDANTは7年目を迎えました。
自分たちにとって、DESCENDANTである、という個性は大事にするべきことの一つです。
個性とは他との違いであり、その違いを活かすことで個性は引き立ち、
DESCENDANTというブランドのあり方を表現することができます。

自分が最初のブランドを立ち上げた90年代は、
情報はまばらで少なく、どこか偏っていましたが、
好きなことを見つけ突き詰めさえすれば、貪欲に情報を集めることができ、
ある分野では他人よりも突出した「オタク」になることができた時代であり、
またそれが1人の「オタク」の個性となっていた時代でした。
時代は「オタク」を生み、「オタク」を育て、
「オタク」は自ら吸収した知識や雑学を血と肉に変えてゆきました。

現代ではインターネットで検索すれば、あらゆる情報にアクセスでき、
グローバルに人々の嗜好やトレンドといった事柄もAIが瞬時に弾き出し、
「今」という情報を的確に知ることができるようになりました。
そんな満ち溢れた情報の中から、自分が好きなことや興味のあることを見つけることも、
数多くのオプションの中から選ぶこともできるようになったと思います。
情報を得られるのは好きな人だけだった一昔前とは異なり、
あらゆる情報を誰もが同じように得ることができ、環境が整った今は可能性や創造性に満ちた時代です。

ただ一つだけ、AIが提案する「好き」に惑わされ、自分の感性までAIに委ねてしまうのではなく、
本当の「好き」を自発的に発見し、それを突き詰めていくことが大事なんじゃないかなと思います。
他人やAIに提案されたものではなく、自分の感性に従って見つけた「好き」は、
やがて個性となり、時代に生き、次の世代の誰かの個性に影響を与え、
更なる時代へと引き継がれてゆくのではないかと思うのです。

DESCENDANTが次の世代に残すべきものと考えるのは、
本当の「好き」を突き詰めて、自らの個性を活かし、他との違いを大事にするということです。

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