FEATURE 90

海のTシャツ。

FEATURE 90

海のTシャツ。

イワシを追っているクロカジキのイラストが入ったTシャツをスポットアイテムとして発売しようと思います。

いまどき、あまり見かけないテイストのものかもしれませんが、’80年代のハワイ土産や、アメリカの海洋水族館、国立公園などのスーベニアで昔から売られているような、動物のイラストが入ったTシャツを作りたくて、神奈川県葉山在住のイラストレーター、つがおか一孝さんに頼んで描いてもらいました。つがおかさんは家も海のすぐそばで、時間があれば釣りに出かけるようなアメリカのカルチャーが大好きなアングラーの大先輩です。

なぜ、カジキなのかって、やはり幼心に持っていた冒険心の再燃です。子供たちと海に出るようになり、はるかに続く海の地平線の、その下に生きる動物たちへの憧れです。実はこのイラストがつがおかさんから上がってきたちょうど前の日に、本物のクロカジキが揚がったのを息子と一緒に見たのもあって、子供たちといつかカジキを釣るという目標もできました。

こういうTシャツは、色あせて、首周りもヨレヨレで、もう何年も着ているような雰囲気になっていると格好いいだろうなと思っています。ボディカラーは、ブラック、ホワイト、それにアッシュとブルーの4色です。色展開にもこだわりました。色展開が豊かなTシャツってのもまた、夢があるような気がします。

西山徹

つがおか一孝
つがおか・かずたか|イラストレーター&エッセイスト。20代の後半に出合ったフライ・フィッシングに、心酔し傾倒し、挙句没頭。以後ほぼ40年、思考の大半が釣りのこと。スポーツ・フィッシングの専門誌、月刊『アングリング』の表紙を12年間に渡って制作したほか、『フィールド&ストリーム』『スポーツアングラー』『フィッシング&ライフ』『鱒の森』『山と渓谷』など、釣りやアウトドア・スポーツ系雑誌・書籍の表紙を多数制作。連載コラムの執筆も数々。「国際釣り博」メインポスターを6年にわたり制作。釣りの機会を期待し、アウトドア・スポーツの聖地、北海道「屈斜路プリンスホテル」(屈斜路湖畔)の壁画を制作。その後、関東におけるトラウトとバス・フィッシングの聖地、芦ノ湖のそば、箱根「仙石原プリンスホテル」壁画の制作を引き受けるも……壁は広大で滞在中は仕事に終始。趣味と実益の両立に立ちはだかる高い壁を知る。’93年、東京錦糸町西武百貨店において「つがおか一孝イラストレーションの世界展」。’06年、銀座ソニービルにおいて「つがおか一孝の世界展」を開催したほか、東京を中心に作品展多数。現在、葉山の海辺に在住。1950 年、四国徳島県生まれ。

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